夢の海外生活は幻想だった?憧れの海外在住を叶えた日本人ブロガーの苦悩とは

海外への生活に憧れる人って少なくないですよね。

僕も実は密かにゆくゆくは海外生活しようかなとか考えてたります。

 

とはいえ、海外に行けば文化も言葉も違うし、その土地ならではの問題となってくるものがあるのは避けられません。

そして現地の具体的な情報って、インターネットで検索しても分からないことがまだまだ多いのが現状です。

 

そこで、今回はフランスとスペインを行き来しながら生活するブロガーのmikaさん(@europe_life15)にお話しを伺いました。

 

mika
フランス人の母とイギリス人の父を持つイギリス生まれスペイン育ちの夫と共にフランスとスペインを行き来する生活を送っている。現在は自分の経験を役立てて欲しいという想いから、ブログ「スペインで暮らす」で海外生活における役立つノウハウなど発信している。あわせて、海外在住ブロガーのためのオンラインサロンを運営しており、多くの海外在住者に情報交換を行う場を提供している。

 

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日本に対する疑問は海外への憧れを膨らませる

 ー 海外へ興味を持ったのはいつ頃からですか?

 

小学校の頃から「青い目の子供を産む」っていう夢があったんです(笑)

いま考えたら、日本人は遺伝の法則的に青い目の子供は産まれないんですけどね(笑)

 

 ー なるほど(笑)小学校の頃から海外への憧れがあったんですね。そのきっかけはなんだったんですか?

 

私の父はなにをやるにも「こうであるべき」というような固定観念を持っている昔ながらの厳しい人で、「自分の意見は言ってはいけない」っていう教育をされてきたんですよね。

 

でも私はもともと、そういう社会の風習とかルールとかに押しつぶされるような感覚がイヤだったんですよ。

 

なんで日本ってこんなに誰かが右って言ったら右向かないといけないんだろうって。

それで左向くと叩かれるでしょ? 左向いてたら「じゃあ左向いてれば?」って放っておいてくれたらいいのに。

 

 ー 今でも日本のそういった風習は変わらないですよね。

 

それとあわせて、中学のときまでよくある女子グループからはぶかれたりシカトされたりっていう嫌がらせを受けたりしてて、友達関係に恵まれなかったんです。

高校では友達だと思ってた人に裏切られたりもして人間不信になってたんですよ。

 

その原因を考えたときに、やっぱり社会の風習が大きく関係してるんじゃないかなって思ったんです。

 

だから、人と違うことをしてはダメ、協調性が重視されるあまりみんな同じが必要以上に強要される社会の風習が大きく関係してるんじゃないかって思ったんです。

 

世界の共通言語になりつつある英語の魅力とは

 ー 海外への憧れを行動に移したきっかけはなんだったんですか?

 

会社員として働きながら、27歳から30歳までの約3年半くらいずっと悩んでたんです。

 

仕事はそれなりに楽しかったし、信頼されて任されてることが多かったたりして、やりがいもあったんですけど……

なんかこのままこの会社で10年20年働き続けていくっていうビジョンが想像できなかったんですよね。

 

かつ、まわりの年配女性とか見てるとこの働き方は将来的にやっていけないなとか思ったりして。

「なにがしたいのかな?」ってずっと考えてて、ふとあるとき思ったんです。

 

「ずっと興味あったけど、できてなかったことをやろう!」って。

 

それで30歳になるときに、英語の勉強しようと思ってコツコツ独学で始めていきました。

 

 ー 独学で英語を身につけるのは難しそうですが、なにかモチベーションとなっていたものがあるんでしょうか?

 

日本だけじゃなくて世界中の人とコミュニケーションが取れるようになって、色んな人の価値観や経験を聞きたいなってずっと思ってたので。

 

それを叶えるための最善のツールが『英語』っていうコミュニケーションツールだったんです。

 

そしてなにより、英語のコミュニケーションの方が楽なんですよね、私。

もちろん英語にもマナーは色々とあるんですけど、日本ほど建前が全面に出てこないんです。

 

もうちょっとピュアというか……ざっくばらんに話してくれる人が多くって。

 

 ー たしかに日本語にはマナーみたいなものや建前が多いですよね。

 

英語って「私はこう思う」って言ったら、受け入れてくれるし、「あなたはどう思う?」って聞かれるから、自分の意見を持ってないと話についていけなくなるわけですよ。

 

「自分の意見を言っていいんだ!」「肯定してくれるんだ!」と思わせてくれるから、英語はとても心地がいいんです。

 

 ー 独学とのことでしたが、実際に英語を話す機会はあったんですか?

 

日本だと日常的に英語を使って発言する機会がなかなかないので、英語で話せる友達を作ったりしてました。

 

そうやって英会話の練習のために話せる人を探してたときに、友達が彼(現在の夫)を紹介してくれたんです。

 

海外暮らしで立ちはだかる言葉の壁

 ー 実際に海外での暮らしを始めてみてどうでしたか?

 

最初に暮らし始めたのはスペインだったんですけど……英語ができればなんとかなるかなって思ってたんです。

ヨーロッパの人はみんな英語ができるって勝手に思い込んでて。

 

でも実際来てみたら、「え? みんな英語喋んないの? わたし英語勉強してきたんだけど」みたいな(笑)

 

 ー なるほど。スペインではスペイン語が使われるのは当然だったと。

 

そもそも自分が行きたかった滞在先とは違ったから、その国での生活が受け入れられなくて。

 

生活とか文化とか食事とかルールとか、ほぼ日本と真逆なんですよ。

 

日本って、全て計画があって時間通りで無駄がないし、合理的、効率的、利便性が高いじゃないですか。

それがまったくないから、ストレスになっちゃって。

 

 ー 日本のきっちりかっちりした社会に慣れていたから、スペインでのゆるい雰囲気に馴染めなかったわけですね。

 

そして、言葉がまったく通じないから、なにをやるにも人の手を借りないといけないんですよ。

電話での受け答えもできないし、何か聞かれてもわかんないし。

 

夫が帰ってくる前に買い物をしに行きたくても、言葉が通じないから買いに行けないわけですよ。

スペインではスーパー以外に専門店での買い物も多いんです。

 

最初のスペイン生活は本当に鬱になりましたね。

 

最初の一年半はスペイン語を聞くのが嫌だったし、聞くだけでイラッとするから、テレビは極力つけないで英語の歌聞いたりとかしてました(笑)

 

 ー 英語が通じない国での生活は苦しいものだったんですね。

 

もうスペイン無理だから、夫にせめて英語が通じるイギリスに行けないかって泣きながら抗議したこともあるくらいです。

身体の調子が悪くなったとしても、具合の悪い場所を伝えることもできないから。

本当に限界でした。

 

海外での暮らしに対応するための考え方とは

 ー そんな状態をどうやって乗り越えたんですか?

 

最初の1年半はスペインにいて、そのあと、夫の仕事の都合でフランスに移住したんです。

そしたら、「え? フランスもっとひどいじゃん!」ってなっちゃって(笑)

 

フランスには義理の家族がいていろいろ助けてもらいました。毎日電話かかってきて心配してくれたりしたんですけど……

 

それでも、フランスではお店の人が感じ悪かったり、言葉が通じないことを「あなたダメだわ」みたいな態度されたり……

 

時間は守られないどころか約束の日にこなかったり(しかも嘘をつく)されたことが何度もありました。

 

でも、そういう生活の中でだんだんと経験を積んで、「あ、これは怒っちゃいけないポイントなんだ」「これは気にしないで流しておこう」って気付いたんです(笑)

 

そうやって生活の仕方がだんだん分かっていきました。

その中で、フランスよりスペインの方が人が優しいから、いつしかあれだけ嫌だったスペインに帰りたいとさえ思うようになってましたね。

 

すごい心境の変化でしょ?

 

 ー マイナス×マイナスはプラスといったところでしょうか(笑)

 

そうそう!(笑)

それで、そのあとまたスペインに戻ることになったんですけど、「あ、やっぱりここがいいわ」って素直に思いました。

 

バレンシアには夫の友達が多いから、何かあったら頼れるんです。

 

友達のみんなも夫のことを家族のように思ってくれていて、私のことも仲間の一人として見てくれているんですね。

 

仲間が困っていたら助けるのは当たり前っていう感じで。

 

例えば、空港までちょっと送って欲しいとか普通に友達同士で送り迎えしたりするんですよ。

具合が悪くなって病院に行きたい、でも通訳がいないと行けないってなったときは、彼らに頼っていいとか。

 

そういう小さなことが少しずつ色んな場面で分かり始めて、「あ、こういうふうに住んでいけば良いのか」っていう生活の仕方がわかっていったんです。

 

 ー 以前のスペイン生活とは見方を変えただけで全然違うものになっていったと。

 

フランスの経験から「あ、こんなにスペイン人ってあったかいんだ」って思うようになりました(笑)

「スペイン良いな」って思うようになって、じゃあ語学も勉強しようってなって、やり始めたって感じです。

 

海外生活における自分自身の付加価値の重要性

 ー 現在ブログを運営されていると思いますが、ブログではどういったことを発信しているんですか?

結構、転々としてたんで、元々無料ブログで自分の行った場所のことを書いてたんですよ。

 

私が経験したことの情報が他の人の役に立てばいいなって。

海外に行ってみたい人とか、何かやってみたいと思っている人へきっかけを作ってあげたいと思ってます。

 

私の場合は、英語がきっかけで海外で暮らすという目的を叶えることができたので。

 

将来こういうことやってみたい、挑戦してみたい、でもあと一歩が踏み出せないみたいな人って結構多いと思うんです。

 

そういった人たちの背中を押してあげられるように「こうやってみなよ」じゃなくて「私はこうやったことによって今こういうふうになってるよ」みたいな発信をしてます。

 

「海外へ行ってみたいけど言葉がわからないからどうしよう」ってなってる人が、私が発信した情報から「やってみよう」「実践してみよう」って思えるように、そしてやってみたことによって何か気づいてもらえたらいいなって思います。

 

 ー 素敵ですね。ブログ以外にも何か提供しているサービスはあるんでしょうか?

 

海外在住の人向けにオンラインサロンを運営し始めました。

やっぱり海外って日本とはかなり勝手が違うんですよ。

 

それこそブログ書くにしても、どこのレンタルサーバー使えばいいのかとか。

日本のアフィリエイト報酬はどうすればいいのかとか。

 

そういったことを気軽に情報交換できる場が探したらなかったので、自分で作っちゃました(笑)

 

サロンを作った当初は「海外在住」の「ブロガー」さんと限定していたんです。

 

でも、ありがたいことにこれから海外へ出たい方や旅行で飛び回っているような方から「ぜひ入りたいです」と参加希望をいただくことが多かったんです。

 

そこで、参加対象者を広げて「これから海外へ出ようとしている方」(海外希望者)を応援できるような仕組みを作りたいと思っています。

 

決断するのは自分だけど、選択肢があれば決断しやすくなりますよね。

 

「こういう方法もあるよ!」と発信していくことでその人にあった選択肢を見つけてほしい。そんなお手伝いをしていきたいと思っています。

 

 ー 今後は他にどのような活動を考えていますか?

 

自分に付加価値をつけて、自分自身がサービスになるようなしくみを作りたいと思っています。

 

今後また引っ越しは繰り返しそうですし、私たちがどの国にいてもいいように。

 

それはスペインじゃないかもしれないし、フランスじゃないかもしれないし、どこに行くか分からない。

そうなったときに、どこの国にいても自分の価値で仕事が成り立ってくれれば嬉しいですよね。

 

ブログのコンセプト通りですけど、新しい一歩を踏み出すお手伝いができたらいいなって思ってます。

 

今まで私自身が感じていたモヤモヤや動き出せないことから突破したときみたいに、一歩踏み出すだけで状況が変わったり見えていた世界が変わったりするものですからね。

 

今悩んでる人って見えないわけですよ。悩んでる最中だから。

 

そういった人たちに対して、悩みを聞いてあげたり背中を押してあげることで「新たな一歩」を踏み出せるようなサービスを提供していきたいと思ってます。

 

インタビューを終えて

正直、僕もいまだに海外での暮らしというと、自由で優雅な生活をイメージしてしまいがちです。

たしかに、海外は日本の堅苦しい空気よりは柔らかい空気をまとっているところが多いとは思います。

 

だけど、文化も違えば、社会的な風習も違う。

そして言葉という僕たち人間の間にある大きなコミュニケーションツールが使えないこともあるわけですね。

 

そんな環境の違いを受け入れて、自分の経験を他の人に活かして欲しいと情報発信をするmikaさんの思考はぜひ見習いたいところです。

 

僕たちの中には色々な固定観念があります。

それをいかに壊して、「違うものは違うんだ」と受け入れることができるかどうか。

 

受け入れるだけで、今まで見ていた世界はまったくの別物に見えることがあります。

世界を変えようとするのではなく、自分自身が変わっていけばいい。

 

そういったことの大切さを今回mikaさんへのインタビューで再認識できたかなと思います。

 

これから海外へ住もうと思っている方や、実際に今住んでいる方は、ぜひmikaさんの発信する情報に目を通してみてくださいね。

 


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