1級身体障害者が自分の力で働いて収入を得る方法とは

僕たちは日常生活を送る中で、無意識にからだのいろいろな機能を使っていますよね。

 

目で物を見て、耳で音を聞き、足を使って歩いたり走ったりとか。

手を使っていろいろな道具を使ったり、喉を使って話したり歌ったりもします。

 

でも、これらは全ての人間が当たり前にできるとは限らない。

 

多くの人が当たり前にできることが、生まれつきできない人がいたり、もともとできていたことが病気や事故などでできなくなってしまう人もいる。

 

“身体障害者”とよばれる彼らの苦悩は、からだが不自由であるという範囲にとどまらないのは想像ができます。

 

社会的なまわりの目や不自由な日常生活などから溜まるストレスは計り知れないものでしょう。

 

というわけで、今回は身体障害者1級でありながらも情報発信をしながら今を生き抜くだいちゃんさん(@syusoretujitu)にお話しを伺いました。

 

だいちゃん
1級身体障害者という境遇を持つフリーライター兼ブロガー。ブログ「だいちゃん.com」では、身体障害者の目線から見た世の中に対する考え方や日本の教育に対する疑問などを発信している。kindleにて「1級身体障害者が「自殺」をする為に全国を旅した話」を出版。現在はYoutubeなどを利用し情報発信に注力している。

 

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身体障害者の中で最も重度な状態である身体障害者1級とは

 

 ー だいちゃんさんの持病はどのような病気なんでしょうか?

 

僕の場合、慢性腎不全という病気で、内臓のひとつの”腎臓”が死んでしまっているんです。

 

腎臓って、身体の血液の中の悪いものをろ過して水分として体外に出す役割があるんですけど、僕はそれができないのでおしっこが一切出ないんですよ。

 

だから水を飲んだら飲んだ分だけ身体に溜まっちゃうんで、週に3日1日5時間かけて病院で機械を使って外に出す(人工透析)治療をするんです。

 

でも普通の人が24時間365日働いてるものを1日5時間を週に3日しかやっていないから、どうしても悪いものが少しずつ溜まっていってしまうんですよね。

 

それでからだのいろんなところがどんどん悪くなるんで、慢性腎不全は寿命にも関わってくるんです。

障害者には等級が1〜6級まであるんですけど、僕はこういった理由から一番重度である1級なんですよ。

 

 ー なるほど……。それはとてもしんどそうですね……

 

人工透析を始めてから長い人で30〜40年って言われてます。

数年で死んでしまう人もいるみたいです。

 

幸いにも僕は人工透析を始めて今のところ13年生きてますけど。

 

 ー 長くて30〜40年ですか……病気が判明したのはいつ頃なんですか?

 

小学校6年生のときに突然血尿が出たんですよ。

それで、病院に行ったらIgA腎症っていう腎臓病ということが分かって、そのときに先生から「将来慢性腎不全になるよ」って言われたんです。

 

そして20歳のときに慢性腎不全になりました。

 

 ー その診断結果を初めて知ったときってどう感じましたか?

 

最初は全然実感がなくて怖いとも思わなかったですね。

 

どうなるかまったく想像ができなかったので、慢性腎不全になったときも「まぁなんとかなるだろう」って思ってました。

透析治療が始まってから初めて辛さが分かりましたね。

 

むしろ最初の頃は「障害年金もらえるようになるからラッキー」くらいに思ってました。

 

今は「金より健康が欲しい」って心の底から思いますけどね。

 

身体障害による精神へのストレスを乗り越えるコツとは

 

 ー 透析治療が始まってからはからだにどのような影響が出たんでしょうか?

 

最初は不眠の症状があらわれ始めました。

今までどこでも寝れるくらいの人間だったのに眠れなくなってしまったんですよ。

 

あとは、強迫性障害っていう一種の精神病らしいんですけど、トイレとか台所の水回りの汚れが怖くなってきたりとかですかね。

 

今もトイレ掃除とか風呂掃除とかは気持ち悪くて一切できないんで、一人暮らしができなくて困ってるんです。

 

薬で治療はしてるんですけど、今でもやっぱりまだ怖いですね。

 

それから、躁鬱病(そううつびょう)にも一時期なっていました。

 

そのせいか、周りからおかしなやつって思われて、友達が離れていったりもしましたね。

それは投薬治療でほぼ治りましたけど。

 

 ー 不眠に強迫性障害に躁鬱病ですか(汗) そんな辛い状況をどうやって乗り越えたんですか?

 

とにかく本で調べた精神病に効くっていうものを片っ端から試したって感じですね。

 

 ー 知識をモチベーションにしたということでしょうか?

 

そうですね。

そして、そのときに助けられたのがインターネットです。

 

3年くらい家から出られない状態になったときもあったんですけど、インターネットを使えば家でも人と交流ができるから、それが生きるための大きなモチベーションになっていました。

 

インターネットが身体障害者に与えるメリットとは

 

 ー だいちゃんさんがブログを始めたきっかけについて伺わせてください。

 

堀江貴文さんが出所した頃、アメブロでアフィリエイトを結構やってたんですよ。

それを見て、「ブログってやり方次第でお金を稼ぐことができるんだ」と思って。

 

それから、ライブドア主催のブログのセミナーに参加したんですよ。

 

そのセミナーはブログ「ネタフル」を運営しているコグレマサトさんっていう人がやっていました。

そこでコグレさんがブログだけで生活してるっていうのを聞いて「自分にもできるかも」って思ったんです。

 

安易な考えなんですけどね(笑)

 

でもそれでやってみたら実際にある程度稼げるようになったって感じですね。

 

 ー 素晴らしいですね! そのブログではどのようなことを発信しているんですか?

 

日本は障害者と健常者の間に壁があるから、もっとそれを取り除けたら良いんじゃないかっていう内容の記事を書いたりしてます。

 

あと、日本の教育のここがおかしいってことを発信してますね。

理由としては、もともと僕自身が不登校児だったこととあわせて、学校の教師と合わなかったっていう経験があるんです。

 

だから、単純に学校の教師嫌いなんです(笑)

 

 ー なるほど(笑)そのブログ以外に力を入れている活動は他にありますか?

 

ネット上の知り合い伝いの紹介でライターとしての仕事をもらったりしてます。

でも、今はブログとYoutubeに力を入れていて、そっちの収入だけで完全に仕事もらわなくても生活できるようにしようと考えてますけどね。

 

 ー インターネットさまさまですね。今後の活動としては、そういった情報発信活動の他には何か考えていますか?

 

プログラミングを覚えて自分でウェブサービスやアプリを作りたいですね。

 

僕、RPGが好きなんで、お金儲けとか抜きにしても一回作ってみたいなと思ってます。

 

 ー いいですね! だいちゃんさんの作るRPG楽しみにしてます!

 

インタビューを終えて

正直、最初はだいちゃんさんへのインタビューは不安でした。

話が合わなかったらどうしようかとか、攻撃的な人だったらどうやって対応しようかとか。

 

でも実際に話してみると、1級身体障害者だとは思えないくらいに前向きで気さくな方でした。

 

僕は今のところ身体に不自由はありませんが、だいちゃんさんほど活発に動けていない。

 

しかも、だいちゃんさんは身体や精神への負担だけではなく、週に1日5時間を3回という時間的なハンデを背負っているにもかかわらずです。

 

今回のインタビューで「負けていられないな」と身の引き締まる思いにさせられました。

 

僕たち健常者は、”当たり前”に恵まれている。

 

でも、その”当たり前”がいつ消えてなくなってしまうかは分からない。

事故にあったり、突然病気になったりすることだってある。

 

だからこそ、その環境に甘えずにここにあるいまを全力で生きていく必要があるなと痛感させられました。

 

ぜひあなたもだいちゃんさんのブログを読んで刺激をもらってみてくださいね。

 


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