ドリームキラーという言葉を知っていますか?
国際コーチ協会会長のルー・タイス氏が作った造語で、苫米地英人さんが広めた言葉のようですが、近頃よく目にするようになりました。
意味は「夢を壊すもの」だそうです。
なぜよく見るようになったかというと、夢に向かって進みはじめる人が増えてきたからです。
僕たちの時代がきた証拠ですね。
そしてその夢に向かって進みはじめたとき、僕たちの前に絶対と言っていいほどの確率で現れるのがドリームキラーです。
あなたもきっと出会ったことがあるはずです。
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ドリームキラーとは
ドリームキラーとはその名の通り、夢の実現のため進みはじめたあなたに対して、夢を否定して道をふさいでしまう存在のことです。
「そんなのうまくいくわけがない」
「やめておいたほうがいい」
そういって、あなたをいままでいた場所に引き戻そうとしてきます。
そしてあなたにとってのドリームキラーとなる人は、そのほとんどが友人や家族、恋人や職場の上司や同僚、そして親などの自分がよく知る親しい人たちです。
もちろん全く知らない人も該当する可能性はありますが、可能性も影響力も少ないでしょう。
全く知らない人に夢を否定されても「うるさいな」くらいにしか思いませんよね。
親しい人に夢を否定されるからこそ夢を諦めてしまう可能性があるということです。
特に僕の経験上、親は絶対に立ちはだかります。
むしろ普通の親なら立ちはだかって当たり前かもしれません。
僕も親になって、自分の子供が歌も上手くないのにいきなり「歌手になるから東京にいく!」とか言い始めたら全力で阻止しようとするかもしれません。
ドリームキラーが夢を否定する理由
なぜ人の夢を否定するのか?
否定する理由には大きく2つあります。
単純にあなたを心配している場合
ほとんどがこれだと思います。
いや、そう思いたいです。
親や友人などの親しい人たちはあなたが挑戦しようとしていることがうまくいかなかった場合を考えて、アドバイスをしてくれます。
自分の経験を踏まえた考えを話してくれることもあるでしょう。
それはすべてあなたを心配して言ってくれているんです。
僕の親も含めてそうですが、心配しているということを悟られたくないのという照れ隠しから、皮肉めいた感じに否定してくることもあります。
「はぁ? いきなりなにを言いだすかと思ったら……。バカじゃないの? そんなのうまくいくわけないんだからやめときなさい」
イラッとするかもしれませんが、相手はあなたを心配して言ってくれているんだということをわかってあげてください。
どうでもいい相手だったら、こんなことは言わないはずです。
僕がどうでもいい人にその人の夢を聞かされたら、こう言うと思います。
「へぇ〜、実現できたらいいですね」
それだけです。
否定もしないし応援もしません。
その人が失敗するとか成功するとか考えません。
だって興味がないし、どうでもいいんだもの。
あなたに成功して欲しくないと思っている場合
自身の劣等感からあなたに成功して欲しくないという理由からあなたの夢を否定する人もいます。
あなたが成功してしまうことによって、自分の生き方がすべて否定されているような気持ちになることを恐れているからです。
まぁ、実際そんなことはないんですけどね。
でも、そういう人は自分の身近な人にはできる限り自分と同じ位置にいてほしいと願っています。
仲間でいてほしいんです。
夢に向かって進めずに、せかせかと疑問を抱きながら働き、昨日と同じ今日を過ごして、「息抜きに飲みに行くのが幸せ」みたいな感じの生き方をしている愚痴を言い合える仲間です。
そんな寂しん坊たちはぶん殴って黙らせてください。
そんな人たちもきっと夢を追いたいと考えている(もしくは考えていた)はずです。
でもそれぞれいろいろな理由でそれができない(もしくはできなかった)のでしょう。
だから、自分ができない(もしくはできなかった)ことをあなたがやることが許せないんです。
嫉妬です。
だからそういう人たちは、もしあなたが失敗したらこう言って喜ぶでしょう。
「ほら、だから言ったじゃないか」
このセリフをいうとき、その人は「おかえり! 待ってたよ!」と心のなかで歓喜しています。
きっとニヤニヤするのを堪えているに違いありません。
ドリームキラーの倒しかた
結論:ドリームキラーは倒そうとしてはいけない
他人の意見に自分の決意が揺らいでしまうということは、あなた自身もその否定的な意見に同意する考えを少なからず持っているということです。
つまり、ドリームキラーというのはあなたの不安そのものだと思ってください。
もしあなたが、他の人の意見に悩まされているとしたら、それが親だろうが友人だろうが恋人だろうが、その人の「否定」はあなたの心の中の「不安」を映し出したものです。
あなた自身も「ダメだったらどうしよう」「お金や仕事はどうすればいいんだ」という不安を持っているはずです。
そう、一番の強敵となるドリームキラーはあなた自身なんです。
そういった夢に向かって進んでいく際に立ちはだかる壁というのは、大抵の場合、理屈ではどうしようもないです。
確率の話になってくることがほとんでしょう。
「歌手になる!」という夢に向かって進みはじめたとして、自分が絶対に歌手として生計を立てられるようになる方法なんてありません。
そんな方法があるなら僕はいま歌手になってるはずです。
絶対に成功するという方法がない限り、否定意見を理屈で言いくるめることは不可能です。
絶対がない限り、こうなることは明白です。
じゃあ絶対に成功する方法を探すのか?
そんなものはありません。
あったとしても僕たちが知るころには、その方法は絶対に成功する方法ではなくなっているでしょう。
だから、ドリームキラーの意見にしっかりと向き合ってください。
向き合うというのは反論しろという意味ではありません。
否定意見や自分の不安を理解した上で行動してくださいということです。
特にあなたの失敗によってあなた以外に迷惑がかかる場合であれば、これは必須です。
失敗することによって、あなたが借金まみれになって餓死するかもしれないという危険性だけがあるなら、僕はある程度無茶な挑戦をしても止めはしません。
もちろん、できる限りそうならない手段を考えて行動してほしいとは思います。
そしてもう一つ、否定意見を言ってくれる人には「ありがとう」という気持ちを持ってください。
あなたを心配しているにせよ、成功して欲しくないと思っているにせよ、あなたを慕っているという気持ちはあるはずです。
「失敗したらどうすんの? 悪いことは言わないからやめとけって! 普通に就職した方が絶対いいって!」
「ありがとう。でもやってみたいんだ。失敗したら一生フリーターで良いや。結婚もしない。爺さんになって年金が出なかったらそのとき考えるよ」
これは僕が小学校からずっと一緒で、職場も同じだった仲の良い友人と居酒屋で飲んでいるときに実際にした会話です。
いまは状況も変わったので、いま同じことを言われたら、少し違う返しかたになるとは思いますが、本質は同じです。
相手の意見を理解した上で、覚悟を決めて行動してください。
それがドリームキラーキラーになる方法です。
まとめ
あなたが今までの生活から夢に向かって違う世界へ飛び出そうとするとき、必ずドリームキラーは現れます。
それは数人かもしれないし、数百人かもしれません。
だけどその人は敵ではありません。
どちらかと言うと味方です(例外もありますが)。
だから他の人の意見にはちゃんと真っ向から向き合ってください。
それはあなたの心の鏡です。
一時的に否定意見を言ってくる人をどうにかしたところで意味はありません。
あなたが、否定意見を理解した上で行動しているのであれば、自然とドリームキラーたちは消えていくでしょう。
だから負けないでください。
夢に向かって手を伸ばし続けていれば、きっとそれは徐々にこたえてくれるはずです。
以上!